地学教材置き場

高校地学と大学の地球科学について個人的にまとめているブログです。自分の備忘録でもあります。

【地学】大気の安定性(絶対安定・絶対不安定・条件付き不安定)|高校地学

1.気温減率について

気温減率は、空気塊が飽和しているか不飽和していないかで気温減率が変化していきます。飽和しているときの気温減率は「乾燥断熱減率」といい、-1.0℃/100mで低下していきます。不飽和のときの気温減率は「湿潤断熱減率」といい、-0.5℃/100mで低下していきます。

対流圏での気温減率の平均は、-0.65℃/100mです。

 

※詳しくはこちらの記事にまとめてあります。

scienceearth.hatenablog.com

 

 

2.絶対安定

絶対安定とは、「上昇した空気塊が自然に元の高度に戻るような大気の状態」のことをいいます。

絶対安定は、周囲の大気の気温減率が湿潤断熱減率より小さい場合に起こります。

これは、空気塊の温度と周囲の大気の温度を比較したとき、空気塊の温度の方が低くなり密度が大きくなるため元の高度に戻ります。

例えば、周囲の大気の気温減率が-0.8℃/100mのときは、絶対安定の状態になります。

絶対安定



3.絶対不安定

絶対不安定とは、「上昇した空気塊がそのまま上昇を続けるような大気の状態」のことをいいます。

絶対不安定は、周囲の大気の気温減率が乾燥断熱減率より大きい場合に起こります。

これは、空気塊の温度と周囲の大気の温度を比較したとき、空気塊の温度の方が高くなり密度が小さくなるために上昇を続けます。

例えば、周囲の大気の気温減率が-1.5℃/100mのときは、絶対不安定の状態になります。

絶対不安定

 

4.条件付き不安定

条件付き不安定とは、「上昇した空気塊が、飽和していれば上昇を続け、不飽和だと下降する大気の状態」のことをいいます。

条件付き不安定は、周囲の大気の気温減率が乾燥断熱減率と湿潤断熱減率の間にある場合に起こります。

条件付き不安定