〇GNSSとは GNSSとは、「全地球測位システムといい、人工衛星を用いて現在地や地殻変動を観測するシステム」のことをいいます。 よく日本では「GPS」と言われるものがGNSSの例です。GPSはアメリカのGNSSのことです。 〇VLBIとは VLBI（超長基線電波干渉法）…

地球の形と大きさ １．丸い地球 地球の形が球体であるというのは現在では常識です。しかし、古代の人々にとっては地球が球体かどうかはわかりませんでした。 「アリストテレス」はいくつかの証拠を提示し、地球が球体であると述べました。 ・地球が球体であ…

〇海洋底拡大説の復習 別の記事で「大陸移動説」と「海洋底拡大説」について記述してあるので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。 scienceearth.hatenablog.com 「海洋底拡大説」とは、中央海嶺で上昇してきたマントルにより新しいプレートが作られ…

〇地球の内部構造の復習 地球の内部構造は「物質的な違い」と「流動性の違い」によって2つに分けて考えることができることは地学基礎でも学習します。 「物質的な違い」では表層から、「地殻」「マントル」「核」に大きく分けることができます。一方で「流動…

〇大陸移動説とは ドイツの気象学者「アルフレッド･ウェゲナー」は、南アメリカ大陸とアフリカ大陸の海岸線の形から、かつて大陸は１つに繋がっていたと考えました。 その１つに繋がっていた大陸を「超大陸パンゲア」と呼び、パンゲアが分裂をした結果現在の…

１．地球の熱源 地球は内部に熱源をもっています。地球の熱源の元は主に２つあります。 １つ目は「地球形成時の微惑星の衝突時のエネルギー」です。地球形成時の微惑星の衝突による運動エネルギーが熱エネルギーとなって地球内部へ蓄積されています。 ２つ目…

1.地磁気とは 地磁気とは、「地球が持っている磁性、地球によって生じる磁場」のことをいいます。 地磁気は「双極磁場」の形に近いです。地球の中心に棒磁石があるとしたとき、N極S極を伸ばし地表と交わる点をそれぞれ「地磁気北極」「地磁気南極」といいま…

１．重力異常とは 標準重力とは、「地球楕円体のある緯度で計算した重力の理論値」のことをいいます。この標準重力は理論値であるので、実際の測定値とは異なります。この標準重力と実測値の差を「重力異常」といいます。 重力の実測値を地形や高度の影響を…

１．万有引力とは 地球のような質量のある物体は、互いにひきつけ合う力を持っています。この力を万有引力といいます。 万有引力は、2つの物体の質量の積に比例し、距離の2乗に反比例します。 F：万有引力（Ｎ） G：万有引力定数 M：地球の質量（㎏） m：物…

１．地球楕円体とは 地球は完全な球体ではなく、赤道方向に膨らんだ楕円体になっています。さらに地球は自転していることから、地球のような回転体を「回転楕円体」といいます。 地球のジオイドの形に近似させた回転楕円体を「地球楕円体」といいます。地球…

1.平均海水面とは ジオイドを理解するにはまず「平均海水面」を理解しなければいけません。 平均海水面とは、「長期間にわたり平均化したときの海水面の高さ」のことです。 海水面の高さは、潮汐・波・風など様々な影響を受けて変化しています。それらを長い…

１．砕屑物の種類 砕屑物とは、「地層をつくる堆積物の粒子」のことです。砕屑物は、大きさによって分類されます。 直径2㎜以上を「礫」 直径2~1/16㎜を「砂」 直径1/16㎜以下を「泥」 泥は更に、直径1/16~1/256㎜を「シルト」、直径1/256㎜未満を「粘土」と…

１．流水のはたらき 流水には、「侵食作用」「運搬作用」「堆積作用」があります。 これらの３作用は、流水と粒径によってどの作用が起こるかが変わっていきます。その関係を表した図を「ユールストローム･ダイアグラム」といいます。 ユールストローム･ダイ…

１．変成作用 変成作用とは、「高温･高圧下にいることで、鉱物の化学組成や結晶構造が変化すること」です。 再結晶とは、鉱物が固体のまま別の鉱物になることです。 変成作用は、温度圧力の条件によって、「広域変成作用」「接触変成作用」があります。 変成…

【地学基礎】〈固体地球⑬〉火成岩（火山岩･深成岩）と自形･他形

【地学基礎】〈固体地球⑫〉造岩鉱物について

１．火山噴出物とは 火山噴出物には、「火山砕屑物」「溶岩」「火山ガス」があります。 １.１火山砕屑物 火山砕屑物とは、溶岩や火口周辺の岩石が、噴火の際に破壊され飛び散ったものです。 さらに粒径で、「火山岩塊（64mm以上）」「火山礫（2~64mm）」「火…

１．火山噴火のしくみ 地下深くにあるマグマが、地表に噴出してくることを噴火といいます。まずマグマとは、「岩石がドロドロに溶けている状態」のことです。 マグマの噴火までのプロセスを順にみていきたいと思います。 【噴火までのプロセス】 ①地下のマグ…

１．P波 P波は、「初期微動を引き起こす波」のことです。Primary(最初の)のPでP波です。【特徴】・初期微動を引き起こす・速度は約７m/s・縦波※「縦波」とは、波の進行方向と同じ向きに振動する波のことです。 ２．S波 S波は、「主要動を引き起こす波」のこ…

１．マグマの発生 岩石が融点に達すると溶け始め、マグマが形成されます。岩石が融点に達するには、「温度の上昇」「圧力の低下」「融点の低下」があります。 地温とかんらん岩の融解開始曲線（融解開始曲線を超えるとマグマが発生する） 1.1温度上昇による…

１．マグニチュード マグニチュードとは、「地震の規模を示す数値」のことをいいます。 マグニチュードは、１大きくなると約32倍のエネルギーになります。2大きくなると1000倍です。 マグニチュードには色々と種類があります。モーメントマグニチュードや気…

１．地震の発生と分布 地震は、断層運動がに伴って発生しています。断層運動の種類については、以下の記事をご覧ください。 最近数十万年間にくり返し活動した証拠がある断層で、今後も活動する可能性が高いと思われる断層を「活断層」といいます。 sciencee…

１．マントル対流 地球内部の物質が、場所によって温度や密度が異なっています。この温度や密度の不均一によって、地球内部のマントルでは対流運動が起こっているのです。これを「マントル対流」といいます。 プルームの模式図 ２．プルーム マントル対流が…

１．断層とは 断層とは、「岩盤や地層に力が加わり、破壊された面に沿ってずれたもの」のことをいいます。高校地学では「正断層」「逆断層」「右横ずれ断層」「左横ずれ断層」の4つでてきます。 断層は、断層の面（断層面）の上側を「上盤」といい、下側を「…

１．プレートテクトニクス 地球の表層には「プレート」が十数枚存在しています。前回の内容の「リソスフェア」がプレートです。 プレートには、「海洋プレート」と「大陸プレート」の2種類があります。海洋プレートは大陸プレートと比較して、密度が大きいと…

１．地球の内部構造 地球の内部は層構造になっています。今回は地学基礎で必要な知識を解説していきます。 地球は、「物質の違い」と「流動性の違い」によって大きく２つの層構造をもっています。 「物質の違い」は、表層から、「地殻」「マントル」「核」の…

１．丸い地球 地球の形が球体であるというのは現在では常識です。しかし、古代の人々にとっては地球が球体かどうかはわかりませんでした。 「アリストテレス」はいくつかの証拠を提示し、地球が球体であると述べました。 ・地球が球体である証拠 ①月食のとき…

地質年代の区分として、「相対年代」「放射年代（絶対年代）」が挙げられます。これからの年代について説明していきます。

流紋岩,安山岩,玄武岩,花崗岩,閃緑岩,斑れい岩,かんらん岩の開放二コルと直交二コルの写真を並べ、比較できるようにしております。

柱状節理とは何かについて簡単に説明しました。そして、ベトナムで観ることができる柱状節理の写真も載せました。